「新建築」5月号(@shinkenchikusha)に紹介いただきました。
一部本誌本文からのサマリーでご紹介させていただきます。

デパートの公園化
(馬場正尊/Open A)
@_open.architecture
https://www.realpublicestate.jp/post/itisetouchi/
数多くの地方都市で百貨店が廃業し建物が使われないまま巨大な空き家として放置されている。解体するにも再び使えるようにするにも莫大な投資が必要となり、それだけの投資を担える事業主体はもはやおらず放置される運命にある。このプロジェクトは大きな割り切りをすることで膠着状態を抜け出すひとつのモデルである。動かないことが人びとの諦めを呼び、地方都市の硬直を進めてしまう。使いながらつくり続けることで関わる人を増やしていく。それは経験値となり次の段階への創造へ繋がっていくと信じている。

閉鎖型リノベーション
(清水義次/アフタヌーンソサエティ、福山駅前再生協議会座長)
@fukuyama_city 
福山そごう(1992年-2000年)閉店後、建物は福山市が引き取り、民間運営事業者が管理運営に入っては数年で撤退を繰り返し、市にとってこの巨大施設の今後は大きな課題でした。再生コストは老朽化した建物全体の大規模改修案では設備投資だけでも約65億円かかる試算で断念、減築リノベーション案も地盤・構造・費用面の課題で断念。こうして今回の選択肢である、1階をぶち抜き建物の他部分に手を付けない「閉鎖型リノベーション」が採用され、市の負担は約3億円以内に収まりました。貸付期間7年間、近隣の三之丸町の駐車場もセットで貸付、iti SETOUCHIを拠点にエリア全体を元気付ける活動が起こってほしいと思います。

iti SETOUCHI プロジェクト
所在地：広島県福山市西町1-1-1
主要用途：複合施設
建主：福山電業

■設計
建築・監理：Open A
　建築担当/馬場正尊 平岩祐希 土屋柚貴 瀧下まり 竹内咲恵子 和久正義 西川貴大
　監理担当/平岩祐希 土屋柚貴 竹内咲恵子 和久正義 西川貴大
サインデザイン：TEMPO, / 長友浩之 熊谷舞
基本構想支援：umika
外構設計：KLDO / 亀山本果

■施工
建築：ミタカ+SHOコーポレーション / 細井隆之 今川昭三 今川晶斗 藤田翔太
電気：福山電業 / 吉田晶 渡辺栄治 吉岡翔馬
空調：Air Collect / 末広雄一郎 瀬尾陽平
衛生：サプライおおむら / 大村真史 吉川健一 藤井潤
サイン：ゴトウ工房 / 後藤秀明
家具：コヤマ家具工事 / 小山昌平
Throw back 家具：Open A
ShopBot 家具：VUILD / 黒部駿人 中村祐介

■規模
敷地面積：11,393.05㎡
建築面積：7,987.48㎡
延床面積：72,635.20㎡
1階：5,144.25㎡
階数：地下2階、地上9階

■構造
主体構造：鉄骨鉄筋コンクリート造、一部、鉄骨造

■工程
設計期間：2021年4月-2022年4月
施工期間：2022年5月-9月

iti SETOUCHI
@need_the_place_setouchi 
@better_bicycles_fukuyama 
@green_shop_nakano 
@u_donhanabi 
@laughterdoughnuts 
@1bunno1scale 
@doyouwanna_green 
@cowork_tovio