OpenA 馬場正尊さんの建築レポート|遊休化した大型商業施設の1階のみを活用

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「iti SETOUCHI」の設計を手掛けた建築事務所、株式会社オープン・エー(OpenA)の代表取締役:馬場正尊さんによる施設紹介レポートが公開されています。

広島県福山市「iti SETOUCHI」/馬場正尊の建築レポート


建築家・馬場正尊さんが気になる建築を訪ねるシリーズ。 
今回訪れたのは、2022年9月にオープンした「iti SETOUCHI(イチ セトウチ)」です。

1992年、中四国地方で最大規模の百貨店として開業した「福山そごう」。その後を継いだ大型複合商業施設「エフピコRiM」(2020年8月閉館)の1階をリノベーションして、新たなまちの拠点が誕生しました。市が所有している建物を地元の福山電業株式会社が定期借家し、同社が投資してリノベーションをしたプロジェクトで、設計はオープンエーが担当しています。

「都市の中の“小さなまち”」をコンセプトに、施設内にはフードや物販のほか、ワーキングエリア、DIY スタジオも備えています。施設の延床面積の半分以上をパブリックスペースとし、商業施設でありながら公共性の高い空間です。

近年、地方都市の中心部で巨大商業施設の閉館が相次ぎ、遊休化した建物の活用が課題となっています。iti SETOUCHIはこうした地方都市の課題を解決する可能性のひとつとなっていくかもしれません。



株式会社オープン・エー

https://www.open-a.co.jp
設計・デザインを軸としながら、社会課題の解決や、エリアの開発、新しいカルチャーの創出などを実現する複合的なチームを目指しています。規模や領域を横断しながら、建築や都市の可能性を追求します。

馬場正尊の建築レポート・アーカイブ
https://www.youtube.com/playlist?list=PLBo7zDzcyI0peiEHKyjLyfrutYUaxaHDa