イチをはじめる物語 「BETTER BICYCLES 福山店」

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BETTER BICYCLES 福山店の店長、熊野さん。
熊野さんの手にかかると十数年乗っていなかった古い自転車が修理され、動くように。パンクを直してくれる自転車屋さんはよく知っていたけど、そこに留まることなく、その自転車はさらに、ピカピカに磨かれ息を吹き返し、さらに乗り心地が良いハンドルに付け替えられ、どんどん素敵になっていく。
なんてすごいんだ。。
自転車の機能を知り、魅力を引き出してくれる、自転車の変化を目の当たりにし、シンプルに聞いてみたくなった。

「なんで自転車屋さんになったんですか??」

お話を聞く前は、自転車に乗るのがそもそも好きで、そこからなのかな?と少しあたりをつけてお聞きしてみると、まったくそうではない。

自転車との接点のはじまりは、就活だったそう。新卒で大手自転車業を営む企業へ就職。同社で当時最短の店舗店長抜擢を経て、その後こども用自転車やスポーツバイクなどの商品企画・開発を手がけていた。その当時開発したモデルは、現在でもモデルチェンジすることなく、販売され、まちでも出会うことがあるという、秀逸の1台として活躍している。当時は海外の製造工場などをめぐり、200から300パーツで構成される自転車の構造の隅々までを熟知し、安全性と快適性、耐久性を追求した開発に日々挑戦されていました。


「安全性と快適性って必ずしもイコールではないんですよ」

自転車に乗られる人の、使い方、そして体格もさまざま。
人が自転車に合わせるのではなく、その人にしっくりくる自転車の骨格を提案し、ちょっとカスタムすることで、もっと乗り心地が良くなっていく。
そうやって快適さと楽しさが生まれていく。
自転車本体の本質的なことを熟知される店長だからできる提案なんだと納得しました。

「乗り物だからかっこいい方がいいんですよね」

自分にアジャストされた自転車は、たくさん乗ってもらえるし、愛着も沸く。だから洗車したりパーツを取り替えたりしたくなってますます長く使える自転車として活躍してもらえる。

自転車業界で知った衝撃の数字があった。それは、当時の年間販売台数1000万台のうち、800万台が捨てられていたという事実。価格的に、直して乗るより買った方がいいという時代だった。
選ぶ時から“自転車”をしっかりお伝えすることができれば、そのサイクルは生まれないはずだ。と、選びにこられたお客さまが自転車に何を求めているのかをお聞きし、その人にとって”いい1台”を提案する。そこに尽きるという。

今でこそ、休日は山に海に自転車に乗って過ごしたり、登山やアウトドアをアクティブに楽しむ熊野店長。
生活や遊びの中にツールを組み込むことで楽しむことをもっと快適にする術をたくさん知っていて、お話をしていると知識の広さにあっとゆうまに時間が経過していることも多々発生してしまいます(笑)。
そのルーツは自転車をつくる自転車マイスターでした。

今あるものをもっとよく。
新しく出会う自転車は長く付き合えるものを。
その自転車が、自転車オーナーとぴったりくるものを提案する。

メンテナンスやカスタム。その調整(アジャスト)をするのが
自分の仕事だと教えてくれました。

BETTER BICYCLES 福山店
@better_bicycles_fukuyama
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