イチの第3日曜市 Interview Series vol.04 おのはなこ商店 小野華子さん

| ActionNews

毎月第3日曜日はiti SETOUCHIに福山市内や近郊の農家さんたちがお野菜や果物、お魚、美味しい焼き菓子やパンをもってやってくる「itiの第3日曜市」
このシリーズでは第3日曜市運営メンバーが出店者さんにインタビュー!
イベントの中だけではなかなか知ることができない、出店者さんの魅力や商品についてお伺いします。

Interview Series vol.04
おのはなこ商店
小野 華子さん(instagram @h.faire_okayama)

◎ずっとデニム関係のお仕事をされてるのですか?
元々は岡山の里庄町の出身で、高校卒業後に福山の服飾系専門学校へ行きました。
卒業のタイミングでちょうど退職される先生がいて、教員の助手として学校に残り、30歳までは洋裁教師をしました。その後、倉敷の製帽会社勤務に経て、ペット服事業をはじめようと考えてた頃にたまたま井原市の被服共同組合の方にアンテナショップのスタッフとして声をかけてもらました。
井原に来ようとかデニムの会社に入りたいとか全然思ってなくて。
なんか熱量に負けたというか。母の故郷が井原だったから身近に感じてるところもあって、自分の中でいままでにないジャンルで、デニムに特化するのも面白いと思ったんです。
2019年にいまの場所の話が出て、アンテナショップは組合が雇用するスタッフにお願いして、こちらへ移ってきました。

◎このショップはどんな場所ですか
元々は家具屋さんの一角で、地元デニムメーカーのショップや宿泊施設もあります。
すぐ近くの小田川沿いに2キロくらいの桜トンネルがあって、春のシーズンには桜の見物客がたくさん来ます。
いくつかのブロックに分かれた1キロ以上の商店街もあって、ここは一番北の端の新町商店街。観光やインバウンドをターゲットに、商店街全体に宿泊や飲食、体験などを分散させてまちあるきできるようにと計画がつくられ、体験プログラムをもっていたので、お声がけに賛同しました。
ただ、オープンが2020年4月でコロナ禍真っ只中になり、その後のいろんな計画は全部流れてしまいました。
 

◎井原のデニム産業の特徴を教えてください
岡山県で言えば、井原は素材の町。デニムの生地を織っています。
児島は井原の生地を使って製品を作って売ってる町。自社ブランドを持って製品を作っているのは児島が圧倒的に多くて、消費者に一番近いので、デニムと言えば児島がわかりやすいです。
井原には織物生地を作っている会社はいまも20社ほどあって、昔は200社くらいあったそうです。
元々は綿織物をつくっていて、福山は備後絣からの派生ですけど、井原は備中裏白小倉織という裏が白い綾織の技術があって、デニムと同じ構造なのが活かされています。
ジャガードデニムという織りで柄をつくっていて、井原でこの仕事をはじめてジャガードに魅了されました。

◎第3日曜市に参加したきっかけ
元々はリトワンに参加したときに、関わってる人の熱量に感動したんです。
井原でも同じような雰囲気をやりたいと思ったときに、第3日曜市がはじまったので、出店で関わって、リトワンの雰囲気につながりたいと思ったのがきっかけです。
出店者として参加するだけでなく、自分ができることで貢献したいというのは昔からあって、まわりを巻き込んでます。
どうせなら、自分がいいなと感じているところに身を置きたいし、一緒に活動したいと思っています。

◎これからやりたいこと
福山は人口も多くて、いろんな発想やアイデアも出てきやすいと思うので、そういうことを吸収して勉強して、井原のにぎわいづくりにも活かしていきたいです。
自分の青春時代を福山で過ごして愛着もあるから、お手伝いできればと思っています。
井原は福山が商圏になるので、井原から福山への導線をつくったり、井原と福山の架け橋になりたいです。
そして、デニムとおやつをコンセプトにいろんな人に笑顔を元気を届けていきたいです。