11/30(sun) 「未来をつくる、福山でのキャリアと挑戦」〜挑戦する人と地域が交わる1日〜
| Action
EventReport
2025/11/30
tovio 3rd Anniversary Event
「未来をつくる、福山でのキャリアと挑戦」
〜挑戦する人と地域が交わる1日〜
@cowork_tovio


2025年11月30日にコワーキングスペースtovioは3周年を迎えました!
tovioは3年間で利用者1万人を超え、学生・起業家・地域企業が交わる“挑戦の拠点”として成長してきました。
今回は「未来をつくる、福山でのキャリアと挑戦」と題し、地域で挑戦する人々のリアルな経験と、未来へ向けた議論を共有する場として記念イベントが開催されました。
第1部のピッチイベントではtovioを日頃利用する4名の登壇者が、自身の挑戦と地域との関わりを語った。
MKカンパニーの鎌田有紀さんは東京からUターンし、家族の事業を継ぐ形でアパレル会社を創業。
繊維産地・備後の技術と廃材リユースを掛け合わせたブランドづくりを進められてます。
移住者や母親が抱える孤独、夜間保育の不足など自身の経験から浮かび上がった地域課題にも向き合い、「ないならつくる」という姿勢で福山発の文化事業に挑戦している。
tovioのスタッフによる“つながりのハブ”支援が大きな力になったと語られました。
村上元基さんは学生起業家として、地域の“見えない火種”を可視化するべく「福山じゃ」などのSNSメディアを展開。
中高時代の挫折や都会への憧れを経て、休学期間に商店街のアート企画をきっかけに福山の魅力に気付いた経験が原点。
現在は福山・尾道・三原の3エリアでメディアを運営し、情報の循環と挑戦者の増加を担っています。
今後については「福山の暮らしを底上げする10の事業をつくる」という明確なビジョンを掲げられました。
まあるいおうちの井元菜々海さんは三児の母として、産後うつ・ワンオペ育児・コロナ禍の三重苦を経験したことから、孤立する子育て家庭を支える活動を開始。
予約不要・即対応型の一時預かり、無料相談、託児付きイベントなど、行政では届かない「今助けてほしい」に寄り添う支援を展開。
福山で子育てする世代が増えている背景を踏まえ「孤独育てをなくしたい」と話し、将来的な無料化を目指されています。
株式会社TOMOSHIBIの奥脇裕介さんは外資金融・コンサル・AIエンジニアなど幅広いキャリアを歩んできた経験から、キャリア設計の考え方を共有。
福山に移住して2ヶ月ながら、AI×地域で新たな価値を生む事業に挑戦されています。
地域に深く入り、福祉・教育など他分野との連携でまちづくりに寄与したいと語られました。




第2部ではitiSETOUCHIの運営事業者である福山電業株式会社の島田宗輔社長と、コワーキングスペースtovioを運営するATOMicaの嶋田瑞生 Co-CEOが登場。
福山市が“転出超過”全国2位という現状が提示され、2人は「なぜ若者は出ていくのか」「それでも戻ってくる理由とは何か」をディスカッション。
お2人とも大学進学や就職で一度外に出たことで、地元の良さや可能性に気づかれ、「地域の魅力は“人との関係性”から生まれる」という視点を語られました。
また、若者が地域に関わるには、挑戦できる環境・多様な価値観に触れられる場が欠かせないと指摘。
その点で、tovioのような“越境的コミュニティ”は重要だと位置づけられました。
参加者からの質問も活発に行われ、「若者が挑戦し続けられる地域には何が必要か」という問いに対し、島田社長・嶋田Co-CEOからは「挑戦が歓迎される文化」「多様な選択肢を示す大人の存在」「まち全体が未来を語ること」が挙げられました。


tovioが3年間で育んできた「つながり」「伴走」「越境」の価値が、登壇者・参加者の言葉から随所に感じられるトークイベントになりました。
ご登壇、ご参加頂いた皆さまありがとうございました!
これからも引き続きコワーキングスペースtovioをよろしくお願いいたします!

